『ららほら』を刊行してから一か月以上が経ちまして、いくつかの媒体でご紹介いただくことができました。
まずは東京新聞の「大波小波」で、本書が「「花畑」としての文学の場を作り出したかのように見える」とご紹介していただきました。
また先日、共同通信さんに、『美しい顔』の著者である北条裕子さんと、『ららほら』の編著者であるぼくのインタビューを対比的に扱う記事を掲載していただきました。今配信中であろうと思われます。テーマは、(東日本大震災の)当事者性と文学です。あるいは、倫理と文学の美的自由の葛藤、とでも言うべきでしょうか。
また、岩手日報さんに書評を掲載していただけたようです。こちらでは、平山睦子さんの「家族という壁」を中心に、「文芸誌と銘打つことで、本心をあらわにする枠を設定した」という「試みが機能した」とお書きくださっています。丁寧かつ繊細に読んでくださっており、感謝いたします。すごく的確に読んでくださっており、ありがたく思っております。
本書は、評者によって注目するポイントが大きく異なっていることに、驚かされています。編著者として、きちんと伝わるものだろうかと内心不安に思っていた箇所が伝わっている手応えを感じさせていただけて、励みになっております。
ご支援いただけた皆様のおかげで作ることのできた本が、このように評価していただけることを、とても嬉しく思います。改めまして、感謝申し上げます。
藤田直哉