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主宰者より

「ららほら=ささいなうそ」から真実を見つける

 

東日本大震災と、その後に続く出来事・経験や思考・感情について、まだまだわからないことばかりです。多くの人が、言葉にしにくい体験を言葉にし、共有するためにこそ、文学は役割を果たせるのではないかと思っています。

実際に体験したり、近くで考えてきた無数の経験や思考や感情のすべてに「意味」があるのだと思います。それを言葉にしたものには、どんなものであれ、価値があると信じています。しかし、そのような「言葉」は現状の文芸誌の条件では流通させることが難しい。そのような「言葉」を発し、受け止めるための場をつくることにしました。それがこの文芸誌『ららほら』です。

「ららほら」とは「ささいなうそ」を意味します。この「うそ」はネガティブな意味ではありません。フィクションを通じて到達できる「真実」、フィクションのかたちにすることでようやく発することができる「言葉」があると信じています。それらを受け止めたい。だからこの文芸誌を創刊し、みなさまに投稿を呼びかけます。

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